一人暮らしの食費を見直すヒント:最新調査が示す調理と食卓の実態

一人暮らしの食費を見直すヒント:最新調査が示す調理と食卓の実態
一人暮らしの食生活は、自炊から出来合いの食品まで多岐にわたります。食費は家計の中でも大きな割合を占めることが多く、見直しを考えている方もいるのではないでしょうか。
本記事では、株式会社日本能率協会総合研究所が2026年6月4日から2026年6月10日にかけて実施した『メニューからみた食卓調査2026《単身世帯編》』の結果をもとに、全国に居住する20~69歳の単身世帯1,200名の食生活の実態をご紹介します。この調査結果を通じて、ご自身の食費を見直すヒントや、無理なく節約につながるかもしれない食習慣の検討材料を見つけることができるでしょう。

一人暮らしの「手作り」意識と実態
調査によると、一人暮らしの男女で「手作りしている」という自己評価は5割強に上ります。そのうち「かなり手作りしている」と感じている人は約2割でした。男女別に見ると、男性は半数を下回る一方、女性は6割半が「手作りしている」と回答しています。特に30代の男女は「かなり手作りしている」という意識が低く、1割強にとどまっています。しかし、女性の40代以降ではこの意識が高まり、60代では4割半に達しました。

一方で、「生鮮食材を自分で切り、調味料も自分で組み合わせて料理を作る」、いわゆる“完全手作り”の調理行動の頻度を見ると、一人暮らし全体では「ほぼ毎回する」と「まったくない」がほぼ同程度の割合でした。具体的には、「ほぼ毎回」が18.8%、「まったくない」が16.8%です。男性50代では「まったくない」が3割弱と最も高く、女性60代では「ほぼ毎回」が最も高いという結果が出ています。このデータは、手作り意識と実際の調理行動の間にギャップがある可能性を示唆しています。

出来合い品の利用は7割に迫る
「惣菜・弁当など、出来合いの食品をそのまま食卓に出す」という行動は、一人暮らし全体の約7割が「ほぼ毎回」「よくある」「ときどきある」のいずれかに該当すると回答しました。男女差は小さく、男性で7割強、女性で7割弱です。出来合いの食品が、一人暮らしの食生活に深く根付いていることがうかがえます。特に男性60代と女性20~30代では、「ほぼ毎回」と「よくある」の合計割合が4割台と高く、日常的に出来合い品を利用している実態が浮き彫りになりました。
出来合いの食品は手軽で便利ですが、毎日利用すると食費がかさむ可能性があります。ご自身の食費を見直す際には、出来合い品の利用頻度や、手作りとのバランスを考えてみるのも良いかもしれません。

レシピの情報源と特定メニューの利用実態
メニューの作り方・レシピの情報源としては、男女ともに「インターネットのレシピサイト・まとめサイト」が3割前後で最も高い割合を占めています。かつて上位だった「母親」からの情報は減少傾向にあり、一人暮らし全体で1割を下回りました。一方で、女性の20~30代では「SNS:Instagram」の利用が目立ち、20代では最も高く、30代でもインターネットのレシピサイトに次ぐ情報源となっています。

また、特定メニューの調理・利用形態を見ると、「みそ汁」は月1回以上食卓に登場するメニューとして高い頻度ですが、手作りする割合は男性で4割弱、女性で6割弱にとどまります。男性では約3割、女性でも2割半がインスタントみそ汁を利用していることが明らかになりました。さらに「カレー」では、男性は手作りよりもレトルト利用の割合が高いという結果が出ています。

インスタント食品やレトルト食品は時間がない時に非常に便利ですが、これらの利用頻度を見直すことで、食費を抑える可能性もあります。例えば、週末にまとめて作り置きをする、旬の食材を活用する、といった工夫も考えられます。
まとめ:ご自身の食生活と向き合う機会に
今回の調査結果は、一人暮らしの食生活が多様であり、手作りと出来合い品、加工食品がうまく組み合わされている実態を示しています。ご自身の食費を見直したいと考えている方は、これらのデータをご自身の食習慣と照らし合わせ、無理のない範囲で食生活のバランスや調理方法を検討する良い機会となるかもしれません。
より詳細な調査結果や、100を超えるメニューのポジショニング、食シーン別の実態などに関心がある場合は、有償版の調査レポートをご参照ください。詳細は以下のURLからご確認いただけます。
食費の見直しは、日々の小さな習慣から始めることができます。ぜひ、ご自身のライフスタイルに合った方法を見つけてみてください。










